北葉町の家

デザインコンセプト

大らかさこそが最大のアクセントに。

こちらの住まいを計画するに対し設けたテーマは「庭とのつながり」。

約130坪と恵まれた敷地にはたくさんの木々に囲われた豊かな庭があり、その庭をどのように生かすか?という配置計画が最大のポイントでした。

建替え前の家はそれぞれの部屋が孤立しており、せっかくの庭に面しているのは廊下のみ。日中でも電気を使う生活にご家族もストレスを感じていらっしゃいました。

そこでご提案したのが、全ての居室が庭に面するように考えた平屋住宅です。

敷地の南側半分を庭として残すことで、十分な日当たりを確保し、全ての居室で明るく健康的な環境を生みだしました。また、道路からの視界も木々が遮ってくれるおかげで、日中はカーテン無しでも生活が出来ます。

さらに、気持ちのよい風が流れるこの場所ではエアコンに頼らず生活が出来るように、普通より長い1.4mほどの軒先を設け、雨の日でも窓を開けられる工夫も施しました。

落ち着いた色合いで仕上げた外観は、建築地周辺の風景や庭の緑とのバランスに配慮し、しっとりと街に溶けこむように完成しました。

ゆっくりとした優しい時間の流れを感じるこの家。この家からはお施主様らしさと大らかさを感じることが出来ます。この大らかさこそが最大のアクセントです。

ポイント1

庭に面した長細い間取り

33坪のこの家は、全ての居室が庭に面した長細い間取りです。廊下を出来るだけ減らし導線を目的に応じ整理したため、3LDKのなかに5帖のウォークインクローゼットや玄関収納まで設けることが出来ました。

内装は体に優しい無垢材や漆喰などの自然素材を多用し、温もりを肌で感じられるように仕上げました。特に床材に採用した「赤松」という木は、柔らかく空気を多く含んでいるため、夏はサラッと。冬はほんのり暖かく。1年中素足で過ごせる特徴があります。

日当たりが悪くジメジメしがちな北側の水廻りスペースは、天井を吹き抜けにして窓を設けることで明るさと風通しに配慮しつつ、暖房乾燥機の設置により、冬場の洗濯物もしっかり乾く快適な室内干しスペースも配置しました。

ポイント2

経年変化による家の佇まい

外壁は方角に応じ数種類の素材を使い分けました。日当たりや風の影響を受けやすい面はリシン吹付けに。家の正面である南側は杉板の錆色仕上げに。

経年変化による家の佇まいととメンテナンス性にも配慮しました。

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