高志の家

デザインコンセプト

食を中心に家族がつながる。

こちらの住いは中央区高志「高志バーデン」という街に、私たちのコンセプトハウスとして完成しました。

この家の中心にはキッチンがあります。「食」を通じて自然と家族のつながりが生まれるよう、LDKを見渡せる中心に配置しました。ダイニングスペースは、キッチンのすぐ隣。そこには大きなテーブルを配置し、食事だけではなく子供たちの勉強にも、家族だけでなく親しい友人とのコミュニケーションの為にも活用します。何かと忙しない朝の時間もご家族みんなが自然にかかわれるように考えた、とても大切な空間です。

リビングスペースはキッチンの正面。明るさを少し押さえた空間です。ワンルームのLDKに明るさの異なる場所を設けることで、その時の住い手の感情やシチュエーションによって「居場所」を選ぶことが出来ます。庭に面すように配置された南側に窓からは、植栽と街路樹がきれいに映し出されます。「イロハモミジ」や「ジューンベリー」などの植栽たちが、四季折々に癒しの時間を演出してくれます。

この街は、「コモン」と呼ばれる共有スペースや、季節ごとに表情を変える様々な植栽によって構成された、豊かな街並です。

建物は、その豊かな街並みと調和するように「街の植栽」と連続させるように庭を設け、「街の植栽」を暮らしに取り入れるような窓配置を意識しました。しっとりとした外観も、時を重ねるごとに緑豊かな街並みに溶け込んでくれることでしょう。

ポイント1

役割を持たせた2つの空間

空間に広がりを感じるように工夫された17.125帖のLDKと3.75帖の和室。

それぞれのスペースに役割を持たせ、庭と街の緑を取り入れるように考えました。

玄関から一番遠いところに設けた和室では、多少雑多に生活してもリビングから見えないようにキッチン正面の収納によって工夫されています。

ランドリースペースは、少し広め3帖の洗面脱衣室に。風が気持ちよく抜けるだけではなく、寒い冬にも快適に入浴や物干しが出来るよう、乾燥暖房機を採用しました。

3.75帖のウォークインクローゼットは、洋服だけではなく納戸の役割も持たせたたっぷりサイズ。大きな窓からは屋根の上に。晴れた日には布団が干せるようなっています。

ポイント2

プライバシーを守り、圧迫感を与えない配慮

しっとりとした外観は緑が映える佇まい。

庭面も道路に面しているため、背の高い木やルーバーによって住い手のプライバシーを守りつつ、街の緑と連続させる配置にしました。

街の共有スペース「コモン」に圧迫感を与えないよう、平屋部分をつくりコミュニティと街並みに配慮しました。

お風呂場と2階子供室の窓には、格子を設け西日除けの役割を。さらに格子に角度を持たせ、外部からは見えにくいように工夫しました。

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