袋津の家

デザインコンセプト

家づくりだけが人生の最終目的ではありません

この建物は、予算に限りを設け、家族の幸せのために建てた、28坪のコンパクトな住まいです。子育て世代の若いご家族は、何かと出費の多いものです。私たちは「30代のサラリーマンでも無理なローンを組まなくても手が届く家を造りたい」と考えています。家づくりだけが人生の目的ではありません。だからと言って「安かろう悪かろう」ではいけません。限られた予算と空間でいかに気持ちよさ、楽しさ、個性を創造するか…。小さくてもみんなが自然に集う気持ちのいい家にするのかが、この家のテーマでした。

そして考えついたのは、素材にこだわり、自然素材の優しさやぬくもりを、住まいの中に共存させるということです。そうは言っても、予算に限りを設けていますので、全ての部屋に自然素材を多用するというこは出来ません。そこで、家族が集うリビングやダイニングの床、壁、建具を中心に無垢材を多く使いました。また、リビングの柱を通常より太くして無垢の木を出しました。これも、素材の存在感を出すためです。そして、飽きの来ない、単純、素朴で質がよい気持ちのいい住まいが出来上がりました。

ポイント1

光と風の取り入れ方を工夫し、常に爽やかな空間を実現

北向きの土地形状であったため、光と風の取り入れ方に工夫が必要でした。敷地に対して、南東側のお宅が平屋ということ。そして、敷地が少し変形していたため南側のお宅の間から南側の光を取り入れることができました。浴室や洗面脱衣室など、湿気の多いスペースを、陽射しや風通しの良い南面に配置することで、常に爽やかな空間を実現しています。また、家族の繋がりを重視し、リビングから階段へ繋がる動線により、いつでも家族の気配を感じます。

ポイント2

モダンで飽きの来ない気持ちいい家

モダンで飽きの来ない、シンプルでも質のよい気持ちいい家です。屋根・外装はシルバーのガリバリウム銅板でファクトリーなイメージに統一しています。住まいは人の生活、暮らしのための器です。お店でもモデルハウスでもありません。街並に調和し、以前からそこにあったような素朴な佇まいの家、シンプルな佇まいの家が本当に良い家だと考えます。

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